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外国為替(FX)
執筆者 Maki Miyai
更新済み 2025年12月19日
目次
ストキャスティクスは、テクニカル分析で利用される相場の「買われすぎ・売られすぎ」をひと目で判断できる便利なオシレーター指標です。
短期の勢いをつかみやすく、反転ポイントの見極めにも役立つため、最初に覚えたいテクニカルのひとつです。
この記事では、ストキャスティクスの基本から使い方・設定・売買サインまで、詳しく解説します。
ポイント
過去の高値・安値に対する現在価格の位置を%で示し、買われすぎ・売られすぎを判断できる。
%K・%D・Slow%D の3本のラインを使って反転ポイントや勢いの変化を読み取れる。
レンジ相場で特に強く、他の指標と併用することで精度が大きく向上する。
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ストキャスティクスは、過去一定期間の高値・安値のレンジに対して、現在の価格がどこに位置しているかをパーセンテージで表示する指標のことです。
相場の過熱感を数値化でき、買われすぎ(割高)や売られすぎ(割安)を判断するために使われます。
ラインの動きがシンプルで視覚的にわかりやすいため、初心者でも扱いやすい指標です。
さらに、反転のクロスシグナルが見やすいため、エントリー・決済の判断材料にしやすく、凡庸性が高い点が魅力です。
ストキャスティクスは、%K・%D・Slow%Dという3本のラインを組み合わせて構成されます。それぞれのラインが相場の異なる側面を表します。
%Kラインは、過去の一定期間の価格変動範囲の中で、現在の終値がどの位置にあるかを直接計算した値です。
値動きに敏感に反応するファストラインのため、シグナルが早く出やすいですが、ダマシ(誤ったサイン)も多い傾向があります。
%Dラインは、%Kラインの動きを滑らかにするための移動平均線で、通常は3期間の単純移動平均を表します。
%Kよりも値動きが緩やかで、ダマしが少なく、%Kとクロスした地点が主要な売買サインとして利用されます。
ここでは、ストキャスティクスを読む際に欠かせない、%K・%D・Slow%D の3本の役割と計算式、実際の設定値についてわかりやすく説明します。
(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
%Kラインは、過去一定期間の高値・安値の範囲に対して、現在の終値がどの位置にあるかを測る最も基本的なラインです。
値は常に0%から100%の間に収まり、終値が期間中の最高値に近ければ100%(買われすぎ)に上がり、最安値に近ければ0%(売られすぎ)まで下がります。
反応が早く、敏感なため、初動のシグナルを察知しやすいですが、同時にダマしが多いので注意が必要です。
(当日終値-過去n日間の最安値)のm日間の合計÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)のm日間の合計×100
%Dラインは、%Kの動きを平滑化したラインで、より滑らかに動くため実質的な基準線として役立ちます。
%Kが激しく上下するノイズを平均化し、より滑らかな動きのため、クロスシグナルの判断に使われます。
重要な売買サインとなるので、覚えておきましょう。
%Kが%Dを上抜いた時→買いサインの「ゴールデンクロス」
%Kが%Dを下抜いた時→売りサインの「デッドクロス」
%Dのx日移動平均
Slow%Dは、%Dをさらに平滑化しノイズを除き、相場の「大きな流れ」を表します。
トレンドの強さや反転の可能性を、短期的な上下動にダマされず、落ち着いて判断できるので、チャートの動きを見慣れていない初心者に向いています。
ストキャスティクスの設定期間(パラメータ)は、分析する時間軸や市場に合わせて調整できます。
日本で最も標準的とされる設定は、(n, m, p) = (14, 3, 3)です。
過去2週間(14期間)で%Kを計算し、%Dを3期間で平滑化、さらにSlow%Dも3期間で滑らかにする構成であり、バランスの取れた期間であるため、多くの市場で機能しやすいです。 相場のボラティリティやトレードスタイルに合わせて使い分けると、より正確な判断ができるようになります。
ストキャスティクスは0%から100%の間で推移し、特定の水準を基準に相場の過熱感を判断します。
80%ライン以上=買われすぎ(割高)を示します。 80%より上にある時は、価格が上がりすぎている状態です。上昇の勢いが強すぎるため、このあと価格が下がる(反落する)可能性があるサインと考えられます。
20%ライン以下=売られすぎ(割安)を示します。 20%より下にある時は、価格が下がりすぎている状態です。売られ過ぎのため、価格が上がる(反発する)可能性があるサインとして注目されます。
買われすぎの水準(80%以上)から下に抜けた時に「売り」、売られすぎの水準(20%以下)から上に抜けた時に「買い」のサインと判断します。
ストキャスティクスの場合、2本のライン(%Kと%Dライン)の交差が、より重要な売買の判断材料となります。
ゴールデンクロス(買いサイン)
%Kが%Dを一気に下から上に抜けた時は、ゴールデンクロス(買いサイン)と呼ばれます。
これは、下落が落ち着き、これから価格が上昇に転じる予兆です。
デッドクロス(売りサイン)
%Kが%Dを上から下に抜けたときは デッドクロス(売りサイン) と呼ばれます。
上昇の勢いが弱まってしまい、これから価格が下落に向かう可能性があるサインだと判断されます。
ダイバージェンスとは、価格とストキャスティクスの動きが食い違っている(逆行)現象を指します。
トレンドの勢いが弱まっていることを示しますが、初心者では読みが難しいことがあり、中級~上級者向けのサインです。
強気のダイバージェンス(買いサイン)
株価(ローソク足)は安値を更新しているにも関わらず、ストキャスティクスのラインは前回の安値より上向きになっている状態です。
これは下降トレンドの勢いが弱まっていることを示し、反発上昇への転換へ繋がるサインとして捉えらえます。
弱気のダイバージェンス(売りサイン)
株価(ローソク足)は高値を更新しているにも関わらず、ストキャスティクスのラインは前回の高値より下向きになっている状態。
この時、上昇トレンドの勢いが天井に近いにも関わらず、勢いが衰えていて、下降への転換に繋がるサインとして読み取れます。
ここでは、ストキャスティクスを実際のトレードに応用する際の実践的な使い方と、相性の良いテクニカル指標との組み合わせ方について解説します。
どのような相場で使いやすく、どのタイプを選ぶべきかなど、実践的なポイントも整理します。
どちらのストキャスティクスを使うかは、トレーダーのスタイルや分析対象の市場の性質によって異なります。
「ファスト」と「スロー」のそれぞれの特徴を簡単に理解しておきましょう。
ファスト・ストキャスティクス
ファスト・ストキャスティクスは短期的な値動きが活発でボラティリティが高い市場や、いち早くエントリー・エグジットのタイミングを捉えたいスキャルピングなどの超短期トレードに向いています。
しかし反応が早い分、本当の反転ではない「ダマし」のサインが多くなるリスクがあるので、デメリットも同時に理解しておきましょう。
スロー・ストキャスティクス
投資初心者や、比較的落ち着いたトレンド相場、長期のスイングトレードを行いたい血時に向いているのが、スロー・ストキャスティクスです。
多くのトレーダーはこちらを標準設定としており、信頼性の高いシグナルを重視する状況に適しています。
ストキャスティクスは、一定の範囲内で価格が上下するレンジ相場(ボックス相場)でとくに力を発揮しやすい指標です。
価格が天井圏や底値圏まで大きく振れたとき、ストキャスティクスを使うと「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」の反転サインを示すため、逆張りトレードのポイントを狙いやすくなります。
FXの東京時間に向いている
FX市場において、欧州時間やニューヨーク時間に比べて値動きが落ち着きやすい東京時間は、値動きが落ち着くレンジ相場になりやすいです。
そのため、ストキャスティクスのシグナルが機能しやすく、特に相性が良いとされます。
FX初心者でも反転のサインを見つけやすいので、最初に練習しつつ取引する機会として、東京時間に合わせると良いでしょう。
ストキャスティクスはレンジ相場には強いですが、明確なトレンドが発生している相場では逆に弱点が目立ちやすいです。
強い上昇トレンドが発生すると、価格は上がり続けるため、ストキャスティクスのラインはずっと80%以上に張り付いたまま機能しなくなります。
反対に、急な下降トレンドが生じたときは、20%以下に張り付いたまま停滞するケースもあります。
こうした状態の時、転換のサインと勘違いして逆張りをすると、すぐにトレンド方向に引き戻されて損失を被ることがあります。
だましが増えやすく、逆張りのリスクが高い点を理解して使うことが大切です。
ストキャスティクスは単体でも使えますが、他のテクニカル指標と組み合わせることで精度が大きく向上します。
ひとつのサインだけに頼るよりも、複数の視点から相場を見ることで「だまし」を減らしやすくなるので、ぜひ活用しましょう。
MACDはトレンド系の指標であり、その時点の相場でのトレンドがあるかどうか、勢いの強さ・弱さを判断することに役立ちます。
ストキャスティクスを使う前に、MACDでトレンドの有無を確認することで、より精度の高い反転ポイントを探せます。
RSIもストキャスティクスと同じオシレーター系指標ですが、両者の計算式は異なります。両方の指標で同時に買われすぎ・売られすぎが示された場合、シグナルの強度が高まります。
移動平均線は、現在の価格が長期的な流れに対してどの位置にいるかを示します。
移動平均線が上向き(上昇トレンド)の時は、買いサインに従う、というように裏付けのあるフィルターをかけることで、トレンドに逆らった「だまし」サインを避けて、損失を減らすことができます。
ボリンジャーバンドが「価格の勢いとバンドの広がり」を示す一方で、ストキャスティクスが「買われすぎ・売られすぎ」を示します。
それぞれ性質が異なる指標を補完し合うため、より精度の高い反転ポイントを判断できます。
さらに、強いトレンドが発生している時、価格がボリンジャーバンドのバンドに沿って動く「バンドウォーク」が起きていれば、押し目買いや戻り売りを狙う逆張りが可能です。
ストキャスティクスは便利な指標ですが、使い方を間違えると「だまし」に振り回されることがあります。
いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで精度が大きく上がるため、ここで紹介するコツを意識して使うことをおすすめします。
ストキャスティクスは反転サインに強い一方、トレンドの強弱や方向を判断することを苦手とします。
その弱点を補うために、MACD や移動平均線(MA)、ボリンジャーバンドなどと組み合わせることで、トレードの根拠を強化できます。
時間足を切り替えて多角的に分析する「マルチタイムフレーム分析」は非常に有効です。
まずは日足や4時間足といった長期足で、相場全体の大きな流れを把握します。
その後、短期足(5分・15分)に切り替えて、エントリーや決済の正確なタイミングを見極めます。
長期測で方向を確認 し、 下位足でタイミングを測るという流れを徹底するだけで、勝率が安定します。
ストキャスティクスは本来、レンジ相場での逆張り(反転狙い)を得意とする指標です。
価格が一定の範囲で上下しているときは、20%以下/80%以上からの反発サインが特に機能しやすいです。
しかし、強いトレンド相場では「買われすぎ・売られすぎ」のサインに張り付きやすいため、トレンド方向に引き戻されることがあるので、逆張りは避けたほうが賢明です。
ストキャスティクスはシンプルな指標ですが、実際のチャート分析では、機能しやすいサインがどのように現れるかを観察していないと分かり辛い事があります。
MT4/MT5が搭載されているFX業者のデモ口座を開設し、リアルタイムのレートでストキャスティクスや複数のテクニカル指標の使い方の練習ができます。
実際の資金を使わずに多くのパターンを試せるため、トレードスキルを身につけるには最適な選択肢です。
ストキャスティクスは、相場の過熱感や反転ポイントを読み取るために役立つテクニカル指標のひとつです。FX初心者でも簡単に見方を覚えらえれ、実践に使えるほど扱いやすいです。
%K・%D・Slow%Dの3本ラインの動きを理解し、レンジ相場や他の指標と併用して使うことで、さらに精度が高まります。
まずは基本のサインを押さえつつ、デモ口座で実践しながら自分のトレードスタイルに合う使い方を身につけていきましょう。
過去一定期間の高値・安値と現在価格の位置関係から、買われすぎ・売られすぎを判断するオシレーター指標です。
ストキャスは価格の位置を%で示し、RSIは上昇幅と下落幅のバランスで過熱感を測る点が異なります。
20%付近で%Kが%Dを下から上に抜けるゴールデンクロスが代表的な買いサインです。
一般的には「14-3-3」が最も安定して使える標準設定とされています。
強いトレンド中は買われすぎ・売られすぎに張り付きやすく、だましが増える点です。
多くのチャートで標準設定となる「14期間(2週間)」がよく使われます。
取引を次のレベルへ
口座を開設して、早速トレードを始めましょう。
Maki Miyai
SEOコンテンツライター
Maki Miyaiは、日本語のSEOライターとして5年以上の経験を持ち、仮想通貨・FX・株式など、日本人投資家やブローカーが注目する投資分野の情報をわかりやすく解説しています。常に最新の市場動向を追い、読者が飽きずに学べるタイムリーな記事作りを心がけています。
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