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テクニカル分析
執筆者 Maki Miyai
更新済み 2025年12月22日
目次
移動平均線(Moving Average:MA)は、FX・株価・仮想通貨など幅広い金融市場で使われている、最も基本的なテクニカル指標のひとつです。 過去の一定期間の価格のブレを取り除くことで、相場の平均値を理解する手助けをしてくれるため、投資初心者でもトレンド判断の軸として活用できます。 この記事では、移動平均線の概要と仕組み、SMAとEMAの違い、さらに実践で役立つ使い方や具体的な手法までをわかりやすく解説します。
ポイント
移動平均線は、価格のブレをならしてトレンドを視覚的に捉えやすくする基本的な指標のひとつ。
SMA・EMA・WMAなどの種類と期間設定を使い分けることで、相場判断の精度が上がる。
単独利用は弱点があるため、RSI・MACD など他の指標と併用するのが効果的。
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移動平均線とは、一定期間の終値の平均を線でつないだテクニカル指標のひとつです。
日々の価格の短期的な変動(ノイズ)をならし、上昇・下降・レンジといった相場の方向性を視覚的に理解しやすくします。
株・FX・仮想通貨などのチャート分析で使用されており、初心者でも判断しやすい分析方法として信頼されています。
移動平均線には3種類あり、それぞれ計算方法と特徴が変わります。
標準的なものは「単純移動平均線(SMA)」ですが、反応速度を重視する場合は「指数平滑移動平均線(EMA)」や「加重移動平均線(WMA)」が使われます。
ここでは、分析目的に応じて使い分けたい移動平均線の種類と特徴を詳しく解説します。
単純移動平均線(SMA)は、最も基本的で広く知られている移動平均線で、一定期間の終値価格データに均等な重みを与えて平均を算出します。
長期間のSMAは非常に滑らかな線を描き、相場全体の大きな流れを把握しやすいので初心者でも安心です。
しかし、過去のデータも均等に反映されるため、直近の急激な価格変動に対する反応が遅れる傾向があるというデメリットもあります。
計算式はシンプルで、指定した期間の終値を合計し、その期間数で割ります。5日間の例は以下の通り。
SMA=(1日目終値 + 2日目終値 + 3日目終値 + 4日目終値 + 5日目終値)÷5
指数平滑移動平均線(EMA)は、直近の価格データに指数関数的に大きな比重をおいて計算するタイプのもので、短期トレーダーに好かれます。
価格の変動に対して素早く反応し、トレンドの転換をSMAよりも早く捉えることができます。
SMAより計算式は複雑ですが、現在の取引ツールでは自動的に計算されるため、利用上のハードルはありません。
EMAは、その日の値を計算する際に、前日のEMAの値を当日の終値から引いてから足します。5日間の計算式は以下の通り。
EMA=前日EMA+(当日終値ー前日EMA)✕平滑化定数 ※平滑化定数=2÷(期間n+1)
※期間:n日
加重移動平均線(WMA)は、期間内の価格に段階的に重みをつけて平均するタイプの移動平均線です。 直近の値に最も大きな比重がかかるため、反応速度はSMAより速く、EMAよりも鋭い動きを見せる場合もあります。 短期の値動きに敏感に反応するため、スキャルピングなどの高速トレードに使われることがありますが、その分ノイズも拾いやすいので注意が必要です。
WMAは、直近の期間内で順番に重みを増やしていく計算方式です。5日間の場合は以下のような計算式になります。
WMA=(5日目終値×1+4日目終値×2+3日目終値×3+2日目終値×4+1日目終値×5)÷(1+2+3+4+5)
移動平均線は向いている方向、価格との位置関係、短期線と長期線の交差(クロス)といった箇所を見ることで、相場の流れや売買判断のヒントを得られます。
初心者でも理解しやすく、様々な移動平均線手法の基盤となるので抑えておきましょう。
移動平均線は、現在の相場がどの方向に向かっているかを示す羅針盤として機能します。
上向き(右肩上がり):買いが優勢で、相場全体は上昇トレンド
下向き(右肩下がり):売りが優勢で、下降トレンド
横ばい:方向感がなく、レンジ相場
トレンドフォロー型の手法では、この「傾き」を判断基準にして流れを捉えることが多くあります。
ローソク足と移動平均線の位置関係も、相場の強弱を判断する際に参考にするべき大切なポイントです。
価格が移動平均線より上
上昇トレンド継続、買い優勢
強気相場
価格が移動平均線より下
下降トレンド継続、売り優勢
弱気相場
価格が移動平均線に接近
反発してトレンド継続、または突破してトレンド転換
支持線・抵抗線として機能
移動平均線は、上昇の局面では支持線(サポートライン)として価格の下支えとなり、逆に下降局面では抵抗線(レジスタンスライン)として価格の上値を抑える役割を果たすことがあります。
期間の異なる短期と長期の移動平均線(例:5日線と25日線)を組み合わせて表示することで、トレンドの転換点を示す売買シグナルとして利用することができます。
ゴールデンクロス
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象のことです。
相場が下降局面から上昇トレンドへの転換を示し、買いシグナルと解釈されます。
デッドクロス
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に突き抜ける現象のことを言います。
この後、相場全体が下降トレンドに入る可能性が高く、売りシグナルと解釈されます。
株やFXでは、短期売買では「5日線と25日線」、長期投資では「25日線と75日線」「75日線と200日線」などの組み合わせがよく使われます。
移動平均線は、基本のトレンドの方向を掴むだけではなく、売買タイミングの判断にも使える万能なテクニカル指標です。
ここでは、初心者でも実践しやすい移動平均線手法を3つ紹介します。
移動平均線乖離率とは、現在の価格が移動平均線からどれだけ離れているか(乖離しているか)を数値で表した指標です。
乖離が大きくなるほど、価格が移動平均線から行き過ぎている状態のため、逆張り(トレンドと反対方向の取引)の判断材料として使うことができます。
乖離率が大きいプラス (例:+5%や+10%以上) 買われすぎと判断 →平均線付近まで下落しやすい→売りシグナル
乖離率が大きいマイナス(例:-5%や-10%以下) 売られすぎと判断 → 平均線付近まで反発しやすい(価格が戻る)→買いナルシグナル
ただし、強いトレンド中は大きく乖離した状態がしばらく続くこともあるため、過去のデータや他の指標と併用して判断したほうが安全です。
移動平均線を使った最も基本的な戦略のひとつが、トレンドの方向に沿って取引を行う、順張り(トレンドフォロー) です。
上昇トレンド:価格が移動平均線の上を推移し、移動平均線自体が上向きであるとき「買い」エントリーする。
下降トレンド:価格が移動平均線の下を推移し、移動平均線自体が下向きであるとき「売り」エントリーする。
例えばFX取引では、短期EMAと中期SMAのクロスを基準に売買の判断を行うトレーダーも多く、トレンド相場に強い手法とされています。
トレンドフォローの発展で、実践的にエントリータイミングを狙う手法が、押し目買い・戻り売りです。
トレンドの勢いが一時的に弱まった瞬間(移動平均線付近)を狙います。
押し目買い(上昇トレンド時)
上昇トレンド中、価格は移動平均線を常に上回っていますが、利益確定などで一時的に移動平均線付近まで下がることがあります。
この価格が下がった局面(押し目)で「買い」を入れます。
移動平均線がサポートライン(支持線)として機能し、再び上昇に転じることを狙います。
戻り売り(下降トレンド時)
下降トレンド中、価格は移動平均線を下回りますが、一時的に移動平均線付近まで上がることがあります。
この価格が戻った局面(戻り)を見逃さずに、「売り」を入れます。
移動平均線がレジスタンスライン(抵抗線)として機能し、再び下落へ転じることを狙います。
この手法は、移動平均線がトレンド方向へ押し返す力を持っている局面で機能します。
もし移動平均線を突き抜けてしまった時は、トレンド転換の可能性があるため、損切り(ロスカット)を検討しておきましょう。
移動平均線を使った売買ポイントの定義として、グランビルの法則があります。
1960年代にアメリカの株式アナリストであるJ・E・グランビルが考案した、株価と移動平均線の関係に着目した8つの売買判断の法則です。
移動平均線は長期線の「200日」、ローソク足(株価)は「日足」という組み合わせが一般的に使われます。
移動平均線の特性(サポート・レジスタンス、乖離、傾き)をチャート分析の際に、無駄なく活用でき、初心者でも判断しやすいというメリットがあります。
長期の下降トレンド後、移動平均線が横ばいまたは上昇に転じた時に、価格が移動平均線を下から上に突き抜けた場合。
上昇中の移動平均線を価格が一時的に下回っても、すぐに反発して平均線の上に戻る場合。
上昇中の移動平均線に価格が接近したが、交差することなく再び上昇に転じた場合。
価格が移動平均線を大きく下回り、乖離が極端に大きくなった場合。
長期の上昇トレンド後、移動平均線が横ばいまたは下降に転じた時に、価格が移動平均線を上から下に突き抜けた場合。
下降中の移動平均線を価格が一時的に上回っても、すぐに反落して平均線の下に戻る場合。
下降中の移動平均線に価格が接近したが、交差することなく再び下落に転じた場合。
価格が移動平均線を大きく上回り、乖離が極端に大きくなった場合。
移動平均線はシンプルで初心者でも扱いやすいテクニカル指標ですが、全てのケースに使える訳ではありません。
ここでは、移動平均線を扱う際に気を付けたい3つの注意点を解説します。
移動平均線は、過去の指定した期間の価格を平均化したデータに基づいて算出するため、リアルタイムの価格変動に対して、遅れて反応するという弱点があります。
このタイムラグにより、エントリーやエグジットのタイミングが遅れ、相場の初動や終盤の利益を取り逃がす可能性があります。
トレンドに乗る順張りでは役立ちますが、いち早く初動に乗りたいケースには不向きです。
移動平均線は、トレンドを把握するためのツールであるため、トレンドがないレンジ相場では、クロスや反転シグナルが多く発生するため、ノイズが増える傾向があります。
特に、FX市場の短期足でダマしが多いため、移動平均線の傾きや相場環境を併せて確認する必要があります。
移動平均線だけで売買判断を行うと、分析の精度が大きく落ちる場合があります。
そのため実践では、以下のようなテクニカル指標と組み合わせて使用することが基本です。
RSI:買われすぎ・売られすぎの判断
ボリンジャーバンド:値幅の広がりや反転ポイントを補強
MACD:トレンドの強弱・モメンタムを把握
出来高:トレンドの信頼性を確認
複数の指標を組み合わせることで、移動平均線の弱点を補えるため、売買判断の精度が大きく向上します。
移動平均線は、FX・株・仮想通貨など幅広い市場で使え、汎用性の高いテクニカル指標のひとつです。SMA・EMA など平均線の種類ごとに特徴があり、期間設定を使い分けることでトレンド判断の精度が高まります。
しかし、トレンドの反応にタイムラグがあったり、レンジ相場ではダマシが出やすいというh弱点があるので、他のテクニカル指標と併用しながら、特性を最大限に生かすことが大切です。
まずは、XS.comなどのFXブローカーでデモ口座を開設し、リアルタイムのチャート分析を実践的に練習しましょう。
過去の終値を平均して線で繋いで馴らし、トレンドの方向を掴みやすくするテクニカル指標です。
初心者のうちは、短期(5日)、中期(20〜25日)、長期(75日・200日)の3本を組み合わせることが一般的です。
短期・中期・長期のトレンドが同時にわかり、相場の強弱やタイミングをより多角的に判断できます。
短期の5日線が中期の25日線を下から上へ抜ける現象で、上昇トレンドへの転換サインとして使われます。
価格が行き過ぎているか(買われすぎ・売られすぎ)を判断する逆張りの目安に使います。
単独で判断するには不十分で、RSI・MACDなど他指標と併用することで精度が高まります。
取引を次のレベルへ
口座を開設して、早速トレードを始めましょう。
Maki Miyai
SEOコンテンツライター
Maki Miyaiは、日本語のSEOライターとして5年以上の経験を持ち、仮想通貨・FX・株式など、日本人投資家やブローカーが注目する投資分野の情報をわかりやすく解説しています。常に最新の市場動向を追い、読者が飽きずに学べるタイムリーな記事作りを心がけています。
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