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ここまでのレッスンでは、株式、FX、コモディティについて学んできました。今回は「差金決済取引(CFD)」に焦点を当てます。CFDは、従来の資産とは異なるしくみを持つデリバティブ商品です。実際に資産を保有するのではなく、価格変動に対して投資することで、上昇相場でも下落相場でも利益を狙える可能性があります。
このレッスンでは、CFDとは何か、その仕組み、主なメリットとリスク、そしてCFD取引を始める手順について学びます。
CFD(差金決済取引)とは、トレーダーとブローカーの間で、資産の「取引開始時」と「取引終了時」の価格差をやり取りする金融契約のことです。 わかりやすく言えば、CFD取引では実際に資産を持つことなく、その価格変動を利用して売買を行います。
CFDを使えば、株式、コモディティ(原油・金など)、外国為替(FX)、株価指数など、さまざまな市場で取引できます。実際に株や商品を購入する代わりに、その価格の動きを反映する契約を結びます。
価格が予想通りに動けば、差額が利益になります。
価格が逆に動けば、その差額が損失になります。
たとえば、サッカーの試合を観戦しているとしましょう。チームAとチームBが対戦していて、あなたは試合に出場するのではなく、チームAが勝つ方に賭けます。
チームAが勝てば配当を受け取れる
チームAが負ければ損をする
これと同じように、CFD取引では株や商品を「所有」するのではなく、「価格の変動」に基づいて取引します。予想が当たれば利益が出て、外れれば損失になります。
以下のような違いがあります:
所有権: 従来の取引では、実際に資産(株など)を所有します。 CFD取引では、資産の所有はせず、価格の変動に対して投資します。
レバレッジ: CFDは、少ない資金で大きな取引を行えるレバレッジ取引が可能です。これにより、利益も損失も大きくなります。
柔軟性: CFDは、価格が上がる場面でも下がる場面でも利益を狙えるため、上昇相場だけでなく下落相場でもチャンスがあります。 一方で、従来の株式取引は、基本的に価格が上がったときにしか利益を得られません。
取引コスト: CFDにはスプレッド(売値と買値の差)、オーバーナイト手数料、場合によっては手数料がかかることがあります。 一方で、株式取引は通常、定額または一定の手数料体系が用いられます。
CFD取引では、証拠金(マージン)とレバレッジを活用することで、より大きなポジションを少ない資金で取引できます。ただし、利益だけでなく損失も大きくなる可能性があるため、注意が必要です。
証拠金とは、CFD取引でポジションを建てる際に必要な「最低限の預け入れ資金」のことです。取引金額全体のごく一部のみを預け入れることで、大きな取引を行うことができます。
証拠金には以下の3種類があります:
初回証拠金(Initial Margin):ポジションを開く際に必要な最低資金。
維持証拠金(Maintenance Margin):ポジションを保有し続けるために必要な最低資金。相場が逆行した場合は、追加の資金が求められることがあります。
マージンコール(Margin Call):口座残高が必要証拠金を下回った場合、証券会社(ブローカー)から追加の資金を入金するよう通知されること。資金を追加しないとポジションが強制的に決済されることがあります。
レバレッジとは、少ない資金で大きな取引を可能にする仕組みです。「倍率(比率)」で表され、たとえば1:10のレバレッジであれば、預けた資金の10倍の金額を取引できます。
例: 1,000ドルの証拠金を預けて1:10のレバレッジをかけると、10,000ドル相当の取引が可能になります。
リスク注意: レバレッジは利益を大きくする一方で、損失も同じように大きくなります。 相場が思惑と反対に動いた場合、元本(証拠金)以上の損失が発生する可能性があります。
CFD取引では、価格が上がっても下がっても利益を出すチャンスがあります。基本となるのは「買い(ロング)」と「売り(ショート)」です。
ロング(買い)ポジション: 資産の価格が上がると予想する場合は「買い」のCFDを建てます。予想通り価格が上がれば利益になり、下がれば損失となります。
ショート(売り)ポジション: 資産の価格が下がると予想する場合は「売り」のCFDを建てます。予想通り価格が下がれば利益になり、上がれば損失になります。
具体例で見てみましょう:
あなたがテクノロジー業界に注目していて、架空の企業「Company X」の株価が新商品の発表によって上昇すると予想しているとします。 実際の株を購入する代わりに、CFD取引を選択するケースを見てみましょう。
ポジションのオープン(買い)
Company Xの株価が1株100ドルとします。
あなたは、今後株価が上がると予想して、100株分のCFDを買う(ロングポジション)。
ポジションの総額は10,000ドル(100株 × 100ドル)ですが、レバレッジ10倍を使うと、必要な証拠金は1,000ドルで済みます。
シナリオA:価格が上がった場合
株価が120ドルまで上昇。
あなたのCFDポジションの価値は12,000ドルになります(100株 × 120ドル)。
この時点でポジションを決済すると、2,000ドルの利益になります(12,000ドル − 10,000ドル)。
これは、最初に預けた証拠金1,000ドルよりも大きな利益です。
シナリオB:価格が下がった場合
株価が80ドルまで下落。
CFDポジションの価値は8,000ドルに。
ポジションを決済すると、2,000ドルの損失になります(10,000ドル − 8,000ドル)。
この損失は証拠金の額を上回っており、追加の資金が必要になる可能性があります。
このように、CFD取引では実際の資産を保有せずに価格変動に対してポジションを取ることで、大きな利益も大きな損失も生じる可能性があります。
先ほどの例でもわかるように、価格が予想と反対に動いた場合、証拠金を超える損失が発生する可能性があります。
ここでは、CFD取引を行う際に知っておくべき主なメリットとリスクを確認しましょう。
柔軟性: 価格が上昇しているときも、下落しているときも取引できるため、さまざまな相場で利益を狙うことができます。
レバレッジの活用: 資産全体の価値の一部だけを証拠金として預けることで、大きなポジションを取ることが可能です。小額からでも取引を始められるのが特徴です。
グローバル市場へのアクセス: CFDでは、株式・コモディティ・通貨・株価指数など、世界中の多様な金融商品に1つの取引プラットフォームからアクセスできます。
レバレッジリスク レバレッジは利益を拡大できる反面、損失も同じように拡大します。 相場が予想と逆に動けば、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。
市場のボラティリティ(変動性) CFD市場は価格の変動が激しいことがあり、短時間で急変するケースも。 そのため、リスク管理が非常に重要です。
オーバーナイト手数料 ポジションを翌日に持ち越す場合、追加でスワップポイント(オーバーナイト金利)がかかることがあります。 長期保有にはコストが伴うことに注意しましょう。
CFD取引を始めるにあたって、以下のステップを参考にしてください:
CFDブローカーの調査と選定: 信頼できる金融ライセンスを持つブローカーを選びましょう。 初心者向けの学習コンテンツやデモ口座を提供しているかもチェックポイントです。 ※次のレッスンでブローカーの選び方を詳しく解説します。
取引口座の開設と資金の入金: 本人確認などの登録手続きを完了し、取引資金を入金します。 ※必ず「損失が出ても耐えられる金額だけを入金」することが大切です。
デモ口座からスタート: まずは仮想資金で取引できるデモ口座を使って、戦略やツールの使い方に慣れましょう。リスクなしで練習できます。
実際の取引を開始 最初は少額の取引から始めて、市場の動きや自分の反応を観察します。 ストップロス注文などのリスク管理ツールを積極的に活用しましょう。
CFDは、実際に資産を保有せずに価格変動に投資できる金融契約です。
価格が上昇しても下落しても利益を狙えるのが特徴です。
レバレッジにより少額の資金で大きなポジションを取れますが、損失リスクも大きくなるため注意が必要です。
スプレッドやオーバーナイト手数料、証拠金不足によるマージンコールなど、取引コストも把握しておきましょう。
CFD取引を始めるには、信頼できるブローカーを選び、デモ取引で練習し、リスク管理を徹底することが重要です。
次のレッスンでは、信頼できるブローカーの選び方について詳しく見ていきます。
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