資産配分をわかりやすく解説 | XSの無料レッスン アセット・アロケーションを理解する - マルチアセット・ポートフォリオ構築(ETF・コモディティ・暗号資産)
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アセット・アロケーションを理解する

このレッスンでは、アセット・アロケーション(資産配分)の重要性について学びます。なぜ「どの投資商品を選ぶか」という個別の判断よりも、「資産をどのように配分するか」という一つの決定のほうが、運用結果を大きく左右するのかを理解できるようになります。


アセット・アロケーションとは?

アセット・アロケーションとは、自分のお金をそれぞれの資産クラスにどのように振り分けるかを決める、最も重要な判断です。つまり、ポートフォリオのうち、株式にどれだけ配分し、債券にどれだけ配分し、さらにコモディティや暗号資産にどの程度の割合を配分するのかを考えることです。

最初は、値上がりする株やコモディティを選ぶことに比べて、重要性も面白さも低いように聞こえるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。資産配分は、あなたが下すべき最も重要な判断の一つです。 

2人の投資家がまったく異なるファンドを購入していても、最終的な運用結果が似たものになることがあります。 

それは、資産クラスの組み合わせが同じであれば、好調な年でも不調な年でも、ポートフォリオがどのように動くかを決めるのは、その「配分」だからです。 


伝統的な60/40とその限界

何十年もの間、最も有名な資産配分の方法は「60/40ポートフォリオ」でした。成長を狙って60%を株式に、安定性を求めて40%を債券に配分し、この2つを組み合わせることで互いにバランスを取るという考え方です。

この配分が成り立つのは、理論上、次のように考えられているからです。

1.株式は長期的にポートフォリオを押し上げ、
2.債券は下落を吸収する。

しかも、低コストで構築でき、何世代にもわたる投資家にとって有効に機能してきました。

しかし、この方法には弱点があります。それをはっきりと示したのが、高インフレの局面でした。2022年のインフレ局面では、株式と債券が同時に下落し、しかも大幅に値下がりしたため、ポートフォリオだけでなく投資家の資産そのものにも大きな打撃を与えました。

S&P 500はその年に約18%下落し、主要な債券指数であるBloomberg US Aggregateは13%下落しました。これは過去最悪の結果でした。

60/40ポートフォリオは、2022年を約17.5%の下落で終えました。これは1937年以来で最悪の結果でした。また、株式と債券の両方がマイナスで終わったのは、1969年以来初めてのことでした。

bonds 2022 stopped cushioning the fall

株式はポートフォリオを押し上げることができず、債券も、まさにそれが必要とされたその時に、ショックを吸収する役割を果たせませんでした。

これは、株式と債券だけの組み合わせには、物価上昇から資産を守る力がなかったためです。つまり、問題は分散が不足していたことでした。これは前のレッスンですでに扱った内容です。

ここで理解しておきたいのは、60/40が「間違っている」のではなく、「不完全」だということです。60/40には、インフレから資産を守るものも、株式や債券とは独立した成長性を持つものも含まれていません。そこで登場するのが、次の考え方です。


コア・サテライトを理解する

コア・サテライトは、ポートフォリオを構成する現代的な戦略の一つで、市場に連動した安定的なリターンを目指す方法です。

この戦略では、全体的なリスクやコストを抑えながら、市場全体を上回るリターンを狙う方法も取り入れられます。

「コア・サテライト」という名前自体が、この考え方を少し説明しています。

  • 「コア」は、安定した中心部分です。資産の大部分を幅広い株式ETFや債券ETFに配分し、低コストで、目立たないながらもポートフォリオの中心的な役割を担ってもらいます。

  • 一方、「サテライト」は、その周りを回る小さな衛星のような部分です。コモディティはインフレへの防御、暗号資産は独立した成長性を期待するために組み入れます。これらは、コアだけでは持てない特徴や防御力をポートフォリオに加えます。

この戦略では、コアによってポートフォリオを安定させ、低コストに保ちます。一方、サテライトは十分に小さな割合に抑えることで、そのうちの一つが非常に厳しい年を迎えたとしても、ポートフォリオ全体が致命的なダメージを受けないようにします。

プロフィール別の資産配分例


投資スタイルが大きく異なる3人の投資家が、ポートフォリオを具体的にどのように配分するかを公表しています。

その数字は、慎重な運用から積極的な運用まで幅広く、そして、それぞれがその配分にした理由を説明しています。


Ray Dalio ― 保守的なプロフィール

Ray Dalioは、世界最大のヘッジファンドであるBridgewater Associatesを設立し、どのような経済環境でも生き残れるように設計した「オール・ウェザー・ポートフォリオ」と呼ぶ運用方法を考案しました。

  • 株式:30%

  • 国債:55%(長期債と中期債に分散)

  • 金:7.5%

  • コモディティ:7.5%

債券の割合が大きいのは、株式の値動きが債券のおよそ3倍あるためです。そのため、債券を多めに保有することで、ポートフォリオ全体のリスクをバランスさせています。


David Swensen ― バランス型プロフィール

David Swensenは、30年以上にわたってイェール大学の基金を運用しました。著書『Unconventional Success』では、低コストのインデックスファンドだけを使って、一般の投資家向けに構成したポートフォリオを紹介しています。

  • 米国株式:30%

  • 先進国の海外株式:15%

  • 新興国株式:5%

  • 不動産:20%

  • 米国国債:15%

  • インフレ連動債:15%

彼のルールは、どの一つの資産クラスも全体の30%を超えないようにすることでした。


Warren Buffett ― 成長型プロフィール

2013年のBerkshire Hathaway株主向けレターの中で、Warren Buffettは、妻が相続することになる資産について、自分が残した指示を説明しました。

  • 低コストのS&P 500インデックスファンド:90%

  • 短期国債:10%

これは3つの中で最もシンプルで、最も積極的な配分です。Buffettが想定していたのは、長期的な相続資産で、近いうちにそのお金を使う必要がないという、特定の状況でした。

3つのポートフォリオのいずれにも暗号資産は含まれていません。そのうち2つは、そもそも暗号資産が投資対象として存在する前に書かれたものです。そのため、このレッスンで示している1〜2%という上限は、代わりにBlackRockの調査を根拠としています。

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レッスン6 ― まとめ

  • アセット・アロケーション、つまり資産クラス間の配分は、個別の投資先を選ぶこと以上に、運用結果を左右します。

  • 伝統的な60/40ポートフォリオは何十年にもわたって機能してきましたが、2022年のような高インフレの局面では、株式と債券が同時に下落し、インフレから資産を守るものがなかったため、うまく機能しませんでした。

  • コア・サテライト戦略は、この弱点を補うものです。株式ETFと債券ETFをコアとして保有し、コモディティと暗号資産を小さなサテライトとして加えます。そして、その割合は自分のプロフィールに合わせて調整します。

次のレッスンでは、表の中から自分の列を選び、目標を書くところから始めて、完成したポートフォリオを作るまで、一つひとつステップを踏んでいきます。


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